イラク大使射殺事件で銃撃された、軽防弾仕様ランドクルーザー


❶ 車体左側に、約30発の被弾痕




❷ 車体右側には被弾及び貫通痕は認められない




❸ 車体正面 ボンネット前端とフロントガラス中央下部
 (車体左側とは明らかに性質が異なる被弾痕、警告射撃とも云われる)






イラク大使等射殺事件の概略と若林秀樹・参院議員(民主)の見解について
 
2003年11月29日昼ごろ、イラクのティクリート南方約30kmの高速道路上で、日本人外交官の乗った軽防弾型(拳銃弾停弾)四輪駆動車が襲撃され、CPA(米英暫定占領当局)に派遣されていた奥克彦・在英大使館参事官(45)と井ノ上正盛・在イラク大使館3等書記官(30)、それに運転手が殺害された。
 
銃弾の鑑定の結果、使用された銃は口径7・62mmで右回り4条の腔線を有する、といった点が明らかにされている。政府は、弾丸の痕跡が車の左側に集中していること、金銭などが奪われていないことからみて、「テロの公算が大きい」という見解をとっている。
 
多くの謎がありながら真相解明は進まない。業を煮やした若林秀樹・参院議員(民主)は、2月5日の参院イラク復興支援・有事法制特別委員会で、独自の「推論」と断りながら、「米軍が不審者と間違えて重機関銃で撃ったのではないか」という見解を明らかにした。

若林氏の見解は、米軍が外務省に送った写真のうち次の3枚に着目している。
 
❶ 枚目
車両左側面の写真は、30発前後の弾痕が集中している。これは狙撃車から窓を開けて撃てるような撃ち方ではない。

❷ 枚目
車両右側面の写真は、まったく弾痕がない。いくら軽防弾車でも反対側からあれだけ撃たれれば貫通してなんらかの傷跡がつくはずだが、まったく弾痕がないのは、かなり高い位置から撃たれたに違いない。
 
❸ 枚目
車両正面の写真は、ボンネットの中央先端とウインドーの真ん中に銃弾の跡がある。これは人を狙っていない。

これらの写真から若林氏は次のように推論した。
この日、奥参事官らの車に先行して、やはり同じ復興会議に出席するCPAの幹部が乗った車列がバグダッドからティクリートに向かっていた。この車列の最前部と最後部は、高い位置に重機関銃を装備した装甲車(ハンビー)が護衛している。この車列は時速100km以上では走れない。

一方、奥参事官らの四輪駆動車はスピードが出せるから、気付いたら追いついてしまった。そこで不審者と間違えられて、威嚇射撃(車両正面の弾痕)を受けた。奥参事官はCPAの人たちはよく知っている。右側の車線に出てヨコから説明しようとしたが、不審者と誤解されたまま、車両左側面から銃弾を浴びることになった。

司法解剖の結果、奥参事官は左側頭部の銃創による頭蓋内損傷、井ノ上書記官は左上腕部の銃創による失血死が死因。銃弾の鑑定の結果、使用された銃は口径7・62mmで右回り4条の腔線を有する、といった点が明らかにされている。口径7・62mmで右回り4条の腔線を有する銃は、カラシニコフをはじめ世界中で多種多様なものが出回っている。同口径弾は米軍も使っている *1(M240 30口径 軽機関銃)。 奥参事官らは米軍のハンビー型護衛車に装備された機関銃で撃たれたのではないか。これが若林氏が参院の委員会で明らかにした見解だ。 *1は当方追記

高田士郎 2004/02/26

写真・記事引用
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