放射線警報器 (RADIATION ) の原発周辺における作動試験   
実施日時 2011年5月4日(水)



1. 移動の経過と測定ポイント及び測定結果


09:45
首都高速5号上線 志村PAにてON 測定開始。






天候 快晴 気温 23度  風 北・北西の風 約2m
首都高速から常磐道を経由し、福島第一原発方面へ向かう。
常磐道に入ると、各県警の機動隊車輌のコンボイが多く見られる。


 


13:30

常磐道 走行中の車内にて。

「いわき四倉」PA付近 太平洋が見える場所で初観測 15~18秒間隔。5μsv/h 以下






この辺りまで来ると、一般車輌より警察車輌と電力会社の車輌が8割を占める。


 


14:00

「広野」「常磐富岡」間は「災害による通行止め」のため、「広野」で一般道へ。

「広野」出口付近で、10秒間隔。10μsv/h程度




道路端には、白い防護服にヘルメット、マスク姿の異様な集団が何か作業していた。

非日常的な風景を眼にし、只ならぬ事態が起きていることをあらためて痛感した。


14:20

「J ビレッジ グランド」付近



地上1.5mで、1~2秒間隔及び10秒間隔。10μsv/h程度
グランド周辺の場所によっては1秒連続感知したポイントがあり、汚染に濃淡がある
ことが分る。特に舗装部では低く、植込や斜面の雑草の周辺から強く感知した。

 


14:25 「J ビレッジ」本部 


ディコンタミネーション ステーション付近の駐車場 地上1.5m 10秒間隔 5μsv/h 以下




駐車場の地表部(排水口付近)は、1~2秒間隔で連続感知。 20μsv/h




デコンの場内に入れなかったが、そちらは更に相当高濃度の汚染であろうと予測される。


 

 

13:00

6号線及び35号線は警察により交通封鎖。やむなく福島原発周辺の測定を断念し、放射線量の多い「飯舘村」へ向かうことにする。


 


15:20

磐越道「船引三春」より288号線(都路街道)を東進、「都路町古道」 警察により封鎖

「古道」付近路上地上1.5mで15~18秒間隔。 5μsv/h 以下
検問所の警察官に放射線測定中ですと話したところ、「此処はどのくらいの線量か」と質問があり、「ここは5μsv/h以下で、問題ないです」と警報機をみせて応えたところ、ホッとされた様子であった。 どうやら検問の現場まで、測定器が配備されていない様子だった。 原発方向の東進ルートを探すが断念。 399号線にて、飯舘村方面に再転進。




16:00 399号線、飯舘村入り口

「登舘峠」、地上1.5mで1秒連続。 20μsv/h以上 南側斜面は高濃度の汚染あり。「峠を下る」と、15~20秒間隔に減少。 5μsv/h 以下



16:30

399号線を右折、114号線(富岡街道)を東進するが、「南津島」の検問所で封鎖。

再び399号線を飯舘村方向へ北進。 途中で地元の車輌あり、62号線を東進。
途中から山道に入る。 再び114号線(富岡街道)「南津島」付近に出る。



18:10

「南津島」付近

車内にて2~10秒間隔。10μsv/h程度 



18:30

東進すると、「浪江町」「昼曽根トンネル」入口に無人バリケードあり、通行止め。

地上1.5m で1秒連続 20μsv/h。 地表(排水口)でアラームと赤色灯 50μsv/h以上
今回の測定でもっとも原発に近づいた場所で、*もっとも高い数値を記録した。(動画あり)





*
Movie(iPhone movie data)



20:00

114号線を西進。 再び「南津島」の検問所に、警備している反対側の東(原発側)から接触、当然のことだが火事場泥棒的な疑いは避けられない。 厳しい職務質問を受けることになった。

この検問所は、遠路はるばる応援に来ていた山口県警の機動隊だった。ここでも放射線測定中ですと話したところ、「此処はどのくらいの線量か」と質問があり、「10~20μsv/h程度で直ちに健康に害を及ぼすほどの線量ではありません」と応えたところ、ホッとされた様子。人里離れた山中での過酷な環境に加え、眼に見えない放射線に曝されながらも、きっちりと任務を果たしている警察官の皆さんに、深い感謝と尊敬の気持ちを覚えました。お仕事とはいえ本当にご苦労様です。




20:50

114号線 12号線を経由して、「飯舘村公民館」に到着。 測定するも感知せず。

 


21:00

「飯舘村役場」駐車場にて測定。

地上1.5m 1.5~5秒 植栽・花壇 2~3秒 10μsv/h程度



21:15

測定作業全部終了。 帰路に向かう。



01:45

東北道渋滞のため、常磐道へ迂回し都内に到着

 


2. 放射線(x γ)の感知とアラームの作動内容


1.
 自然界に存在する放射線の感知 5~10分間隔 白色灯の点滅
2.
 1~5μsv(シーベルト)/h 以下 6秒以上の間隔 白色灯の点滅
3.
 5μsv(シーベルト)/h 程度 約5秒間隔 白色灯の点滅
4.
 10μsv(シーベルト)/h 程度 約2.5秒間隔 白色灯の点滅
5.
 20μsv(シーベルト)/h 以上 約1秒間隔 白色灯の点滅
6.
 50μsv(シーベルト)/h 以上 警告ブザー音 赤色灯の点滅



3. 線量の単位

1.0 sv/h(シーベルト/時)= 1.000m(ミリ)sv/h = 1.000.000μ(マイクロ)sv/h
比較例)
a. 全身に一度に1,000ミリシーベルト(1.0 sv/h(シーベルト/時))程度の放射線を受けると、吐き気がしたり吐いたりします。
b. 一度に4,000ミリシーベルト程度を全身に受けた人の半数が死んでしまいます。


4
. 日常生活で受ける年間被曝量との比較

今回測定した「福島第一原発」周辺の放射線測定結果、50μsvは、時間当たりの線量です。
下記イラストと比較するためには、測定した数値の8.760倍(24時間×365日)として計算します。
今回の測定で最も高濃度が検出された、「浪江町 昼曽根トンネル」付近 の通年換算の被曝量は、50μsv/時×8,760 = 438,000μsv(マイクロシーベルト) = 438msv(ミリシーベルト)  

原子力緊急作業従事の場合に認められている、上限引き上げ後の上限 250,000μsv(マイクロシーベルト)/年 = 250msv(ミリシーベルト) の約2倍弱という高い数値でした。