ライフルが日本の犯罪史上に登場したケースは極めて少ない。古くは、戦後間もない頃のカービン銃強盗事件、そして金喜老事件、日本赤軍浅間山荘事件等が挙げられますが、外国に比べて事件そのものが少なくライフル等の長物に関しては日本政府のガンコントロールが十分に効果を上げているといえる。

50口径狙撃ライフル BARETT (12.7mm重機関銃M2)
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この大型狙撃ライフル(BARETT)は、50口径 12.7mm弾 別名キャリバー50 を使用する。この弾薬は、昔々太平洋戦争末期、敗戦直前に我が物顔で日本の街を銃撃していった米軍の艦載機グラマンヘルキャットに搭載されていた機銃の弾丸。グラマンはこの50口径機関銃を、主翼部に6丁も装備していた。
現代ではアサルトライフルは、22口径弾(5.56mm)を、狙撃ライフルや汎用軽機関銃には30口径弾(7.62mm )が使用されている。現在西側の軍隊で使用されるライフル銃の中で、最も口径が大きく威力があるのが、この50口径パレット対物狙撃銃といわれる。
もともとは、フォークランド紛争で、イギリス軍のアイデアでM2 BHMG 重機関銃に照準機を付けて狙撃ライフルの代用として使ったところ、大変良好な成果が挙げられたため、50口径弾を使用する専用の大型狙撃銃バレットM82A1が開発された。 |
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米軍では第一回目の、パパブッシュの湾岸戦争に前線に投入されたという。 なお対人狙撃に使用すると撃たれた遺体の損傷があまりにも酷いので、建前として対物狙撃ライフルと呼ばれている。 対物狙撃ライフルは、発射前の燃料注入中のミサイルや、地上の戦闘機の撃破、軽装甲車両やヘリコプターの撃破に大変効果的とされる。
有効射程距離は、1,500〜2,000m程度と云われるが、2,500mの対人狙撃に成功した例もあるらしい。
● 50口径弾
右画像の上は、ブローニング重機関銃/パレット対物狙撃ライフルで使用する50口径弾 12.7x99mm (ダミーカート)
下は、米軍アサルトライフル M-16で使用するM193 5.56X45mm (ダミーカート) 5倍ぐらい大きさが違う。 |

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▼実射インプレッション
このクラスの大型ライフルの性能を十分発揮させるような1,000〜2,000m級の射撃場は、アメリカ広しといえども軍の施設以外には、めったに無いようだ。 なかでも米国の自治体警察にはそのような大規模な施設を維持する予算がないので、アメリカネバダ州の Front Sight Firearms Traning Institute(FSFTI) (フロントサイト射撃スクール) の射場を借りにやってくると聞いた。
筆者がこの銃を実際に撃ったのは予備的な貫通試験を行うためで、射撃の距離は約50m程度と本来のこのライフルの性能を引き出すには不十分な状況であった。
バレットM82A1は、全長が約1,500mm、重量約13kg(アサルトライフルの約3倍強)と大きく、重いため肩射ち等はほとんど出来ない。そのため地面からバイポット(2脚)を使ってプローン(伏せ撃ち)で射撃を行う。
我々は防弾素材を撃つ試験射撃では、射撃の途中で試験体の状態確認や写真撮影等を行うことが多く、誤射事故防止のため通常3発づつしか装てんしない。 そのため10発入るマガジンに、大型弾薬を最後まで押し込む感触を確めるのを失念してしまった。
また、バレットライフルのマガジンは特殊な構造で、普通のアサルトライフルのように、銃の下から叩き込めばOKというわけにいかない。 マガジンを差し込んでボルトを根っこまで引いて押し込まないとマガジンは所定の場所にセットできない。したがって、バレットライフルにマガジンがセットされているということは、薬室に弾薬装てん済みのHOTな状態ということになる。パレットライフルには、光学照準器が付いているのでこれで照準するが、リコイルで眼やその周りを怪我しないよう、眼球と照準器の接眼部との距離を十分にとり、恐るおそる引き金を引いた。相当なリコイルと衝撃を予想して身構えていたところ、銃身がリコイル(発射した弾丸の反作用で銃身が後方へ押し戻される一種のスライド機構と衝撃吸収機構により銃本体には大きな衝撃が及ばない)する?ことと、マズルブレーキ(銃口制退器、弾丸が銃口から飛び出す直前の発射ガスを後方に噴射させ、銃身の後退を妨げる装置)のおかげで拍子抜けするほど衝撃は弱かった。その代わり、地表から40cm位しか離れていない銃口のマズルブレーキから噴出する発射ガスと、それにより巻き上げられた盛大な砂塵で眼を開けていられない。
また、マズルブレーキから後方に噴射するガスには、弾丸の表面がライフリングで削られてできる微小の金属片が混じっており、その所為と思われるが撃つたびに、頬に刺さるような痛みを感じた。 パレットの射撃には射手の眼球を保護するために、密閉式タイプのサングラスまたはゴーグルの使用をお勧めする。
発射直後にこのような状態になるので、せっかくの半連続射撃(セミオート)機能があまり生かせないと感じられた。 銃の設置場所を芝や舗装地にするか、もしくは専用のマットを銃口付近に敷いておけばそれほど問題でないかもしれないが。 余談だが、軍や警察のバレットライフルは、通常「12.7mmX
99 NATO 鉄芯弾」を使用するが、クリントン大統領時代に制定された銃規制法で、一般人は鉄芯弾の使用が禁止されたため今回は、わざわざ鉛芯のFMJ弾を別途手配して使用することになった。 したがって貫通試験の結果も、単なる参考データ程度となってしまった。・・・・・・ 残念。 |
● 特殊なHEIAP 50口径弾(徹甲弾、焼夷弾、榴弾の機能を備えた高性能ハイブリッド弾頭)
ノルウェーのNAMMO社が開発した12.7x99mm NATOのRaufoss Mk 211は多目的弾頭である。
徹甲弾と炸裂弾と焼夷弾の三つの機能を持ったHEIAPの一種で、 タングステンの弾芯によって高い装甲貫通力を持ち、貫通後に内蔵した爆薬が炸裂して被害を拡大させる。
その威力から50口径狙撃ライフル「バレットM82」の弾薬としても使用される。
アメリカ軍での制式名称は「Mk.211 Mod 0」。
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先端の赤い部分が焼夷剤(incendiary mix)、灰色の部分が起爆剤としてのジルコニウム粉末(zirconium powder)、紫の部分がRX51-PETNかRDX
COMP A-4などの高性能爆薬
HEIAP(High Explosive Incendiary/Armor Piercing Ammunition)とは徹甲弾、榴弾、焼夷弾の三つの機能を持った弾頭である。 別名Semi-armor piercing
high explosive incendiary (SAPHEI).とも呼ばれている。
これらの弾頭の主な目的は装甲目標の破壊である。この弾が目標を攻撃するとき、特殊効果が発揮される。衝突した時に先端で焼夷剤に火をつける。そして、爆薬の起爆を誘発させる。第2の(ジルコニウム粉)焼夷弾薬にも火をつける。
これは非常に高い温度で燃えて簡単に消えず、約30秒間燃え続ける。
対物狙撃銃用のRaufoss Mk 211から30ミリ機関砲用までさまざまなサイズがある。

Mk.211 Mod 0,は、先端が緑と白に塗られている

第二次世界大戦初期に、歩兵が使用する戦車撃破用の大口径ライフル、シモノフPTRS1941
とデクチャレフPTRD1941がロシアで作られ、ドイツ陸軍機甲部隊(戦車)の怒涛の進撃を撃破するために使われた。現在は使われていない。
弾丸は、14.5 X 114mm API-B32焼夷(太平洋戦争末期に米軍がB-29爆撃機で日本の都市を焼き尽くしたナパーム焼夷弾とは異なる)・徹甲弾を発射する。
14.5 X 114mm API / B32(焼夷・徹甲弾) 「Steel core bullet with incendiary in tip」は、弾頭内部に Inert Powder火薬(incendiary/焼夷)、弾芯にSteel
Core(徹甲芯)が使われている。
鉄芯が強い貫通力を発揮することと、弾頭の火薬が小爆発を起こすことによりエンジンや燃料タンクを撃ち抜き、同時に発火させることで破壊の効果を高めている。
自動車や船舶、航空機、燃料貯蔵施設、弾薬庫、発射準備中のミサイル等の攻撃に威力を発揮する。・・・・ 弾丸の構造は下記参照。
第二次世界大戦初期のドイツ戦車は、現代の軽戦車級であったのでこのような人力発射火器で撃退できたが、後から改良と技術革新が進み、戦争後期にはタイガー戦車などの重装甲大型戦車へと発展していった。
14.5
X 114 mmを使用する対戦車ライフルは、戦車の大型化、重装甲化とともに役目を終え、その後はZPU機関銃のみがNATO軍の重機関銃、CAL50(
12.7 X99mm BMG ) の対抗機種として生き残っている。
現在旧共産圏で使用されている14.5 X 114 mm弾は、機関銃弾としては最大口径である。しかし米軍のBARETTのような、対物狙撃ライフルは、旧共産圏でも、14.5口径ではなくCAL50が主流のようだ
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対空機関銃ZPU-4 |
2009年に、アゼルバイジャンで14.5x114mm弾を使用する新しいアンチマテリアルライフルが開発された。重量20kgで射程は3,000mと言われている。(写真未入手)
これまで東欧やロシアのアンチマテリアルライフルは、西側の50BMG(12.7x99mm)に近い12.7x108mmが多かったが、それより高い威力を求めたのだろう。
撃沈した北朝鮮スパイ船に装備していた2連装のZPU-2
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