トカレフ
7.62mm自動拳銃。1933年旧ソ連軍が制式採用した拳銃で、米軍のコルト45の対抗モデルとし て共産圏の軍に採用され普及した。
その後共産圏の各国で大量にライセンス生産されています。日本に流入しているのは中国製の黒星といわれるもので性能的には
トカレフ拳銃と同様です。トカレフは旧ドイツの.30モーゼル弾(7.62×25mm)という比較的小口径弾を使用する。軍用銃なのでダムダム条約に基づくFMJ(フルメタルジャケット)弾頭を使用しています。

TOKAREV TT33

この銃の特徴を一口で言えば初速の速さからくる貫通力の高さにありますが、9ミリや357マグナムのような人体への破壊力(マン ストッピングパワー)は低い。旧規格の38口径やコルト45程度の威力を想定した防弾製品は貫通しますのでご注意下さい。

トカレフ弾 30口径 7.62mm FMJ 弾
軟鉄製の被甲で、貫通力がきわめて高い
マカロフ
「PM」(Pistolet Makarovaの略)1950年代にトカレフ拳銃の後継として、旧ソビエト軍の制式拳銃。
最近の国内の事件に頻繁に登場し始めた。今のところトカレフと半々くらいの率で犯行に使用されている感じだが、下記の比較表のとおり、トカレフより小型軽量で隠し持ちやすく性能も格段に良いのでいずれ国内の拳銃発射撃事件の主流になると予想される。また機構的にもダブルアクション(薬室に装てんされていればハンマーをレストした状態から、引き金を引くとハンマーが起き上がり、撃発・発射する一連の動作が人差し指だけで行える便利な機構 最近の9ミリやリボルバーはすべてこの方式)が採用されている。またトカレフには安全装置が付いていないと大変評判が悪かったが、マカロフにはシッカリとした安全レバーが取り付けられている。

 

IZ-70
製造国:ロシア・中国他共産圏諸国


マカロフとトカレフの比較
マカロフ
トカレフ
有効射程
50m程度
50m程度
弾 薬
マカロフ弾(9mm×18)
.30モーゼルミリタリー弾(7.62mm×25)
(通称トカレフ弾)
装弾数
8 発
8 発
全 長
161mm (-34mm)
195mm
初 速
315m/s (-105m/s)
420m/s
重 量
730g (-124g)
854g
作動方式
ストレートブローバック
ストレートブローバック
口 径
9mm (+1.38mm)
7.62mm
機 構
ダブルアクション
シングルアクション

トカレフには安全装置がないといわれているが、実際は薬室に装てん後、ハンマーに指を掛けゆっくりトリガーを引き、撃発しないよう用心しながらハンマーを落とした後、さらにそのハンマーを半分ほど引き起こすと、トリガーとハンマーがロックされ暴発を防ぐ機構となっている。 再発射する場合は右手の親指でハンマーをコックするまで引き起こしてやると、引き金を引いて発射し、以後自動装てんされる。 この一連の動作が確実に手順どうり行わないと誤射、未発事故を起こす


さらに口径も、トカレフの30口径(7.62mm)から、9mmへサイズアップしたので、威力(マンストッピングパワー)は当然向上している。 使用する弾薬も7.62mmx25 のトカレフ弾から、9mmx18マカロフ弾 に変更された。 現在主流の 9×19mm[パラベラム]弾と9×17mm[380ACP]弾と同程度のパワーか。
この弾薬変更によって、トカレフの無駄に早い初速が抑えられた。 その結果非常に強かった貫通力が、平凡な9ミリ拳銃程度へと低下した。 ということは、撃たれると人体を貫通せず盲管銃創(弾丸が体内で暴れてエネルギーを消耗した後、体内に残る)になる確率が確実に上昇した。 トカレフ弾は人体を貫通することが多く、傷がきれいで当たり所が良いとなかなか致命傷にならないのが欠点といわれていた。
以上のとおり、あらゆる点でマカロフは改良されているため、トカレフを下取りに出してマカロフに代えるといった動きが暴力団などで起きるのは必然だろう。 また暴力団などから余剰になったトカレフ拳銃が、マニアや一般人に流出し、銃撃事件に使用され可能性も否定できない。