2015年11月13日金曜日に起こった、パリの同時多発テロ。
パリ警察当局はこの度、バタクラン劇場における銃撃戦で使用されたバリステイック シールドを公開。合計27発の被弾が確認された。
激しい銃撃戦が起きた様子がうかがえる。 特殊部隊は柱のようにぎゅっと固まって突入し、20人の人質を見つけて彼らの盾になったそうだ。



M2 AP (7.62X63mmAP)
30口径徹甲弾を停弾する防弾盾

被弾部の布状の表面材には穴が開き、中から粉砕された白いセラミックが見える。 弾丸は破損して鉛と合金ジャケットに分離して内部に留まる。貫通・跳弾は起きない。


型 式
移動用キャスター付ウイング展開型防弾盾 Ballistic armor shield (Wing type)
防弾レベル
米NIJ-Ⅳ(超) ユーロB-7(30口径徹甲弾停弾)
寸 法
フロントパネル:180x60cm サイドパネル:175x30cm=展開時 高さ180(175) 巾120cm 
重 量
180kg
説 明
防弾セラミックと超軽量バッキング素材のコンポジットを強化繊維で補強。 キャスタ―部及び防弾板固定具は鉄製。 防弾能力は、30口径 7.62mm徹甲弾のマルチヒット停弾

かなり高性能・高価(移動式としては最高レベル)な防弾盾である。
AK-47やM-16といったアサルトライフル、M-240等の軽機関銃 や狙撃ライフル等から発射された普通弾(FMJ)はもとより、徹甲弾(AP Armor-piercing )の連続被弾(マルチヒット)にも耐える。
また、両サイドに展開できる装甲板(175x60cm)が付いており、展開すると120cm幅となるので、3〜4人程度収容の簡易陣地として使用される。

対テロ戦闘では市街戦のケースが多く、相手は建物の内外を自在に動き回り、潜む場所や射撃する場所を自由に変えられるが、制圧部隊員は窪地に伏せたり、遮蔽物などの地形地物を十分に活用できないので、安全を確保するには装甲車や防弾盾が必需品である。

中でも今回のパリ警察が使用した大型の防弾盾は、以下のメリットがある。
1.複数の射撃手が大量の銃弾を同時に撃つ。攻撃力の発揮。
2.ローデイング(装弾)の射撃中断が無い。
3.複数人でユニットを構成、監視・警戒、通信、等の緊急性の高い業務を分担。
4.負傷者が出ても、救護処置や後送等の対応ができる。
5.キャスター付大型盾は大きな爆風に巻き込まれない限り倒れることはない。
反面、個人用防弾盾の多くは非自立型で、負傷した隊員は盾を倒す恐れがあ
る。その場合、無防備に体を晒しさらに銃弾を浴びる。 また、救援隊は狙撃手の獲物にさ
れる例が多い。個人用防弾盾は突入の一瞬に使用するのに適している。

参考)M2 AP とは



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