汎用型APCの開発コンセプト
弊社さいたま工場で自主開発・製作した、官庁向けトラックベースの汎用型APC試作車です。
この汎用型APCの開発コンセプトは、後方使用を専らとするとするもので、シリーズ化して通信や指揮車、発電車、救急車等に多目的に使用されることを目指しております。車体は、国産の中型トラック(メーカー不問、どこの車体でも構いません)を、使用しており、車体や部品は量産品で、車両の生涯運用コストを効率よく抑制することが期待できます。
今回10月のテロ対策展に出展するため、本来の仕事の合間にコツコツ作ってきましたが、最後は工期が差し迫ってきたため一部の施工は省略させていただきました。細部の手直しは、3月以降に予定しております。


防護能力
今回試作した車体は、防弾レベルNIJ-3(USA) EN-B6(EURO) 規格で、22~30口径の小銃および機関銃弾の防弾と、DM51 クラスの手榴弾、対人地雷、至近距離の81mm迫撃砲弾の炸裂、その他人体自爆やIED等の爆発から乗員を防護する能力を持っております。 ただし、大砲や戦車の砲弾、対戦車地雷、大型IEDおよびRPG-7ロケット弾等、威力の高い攻撃には対応しておりません。 従来、各国の軍隊や日本の自衛隊では、後方の兵員輸送に幌トラックを使用しておりますが、紛争地域ではこれらのソフトスキンのトラックやバスは格好の餌食で、銃撃やIED等の爆発物により大量の犠牲者を出しております。 このように後方部隊が襲われて大量の死傷者が発生する反面、最前線の重装備、重装甲の作戦部隊が無傷というのがゲリラ戦の特徴です。日本でも、過去に成田空港建設を巡る反対闘争で、機動隊員を輸送中の某県警のバスが極左武装集団による待ち伏せ襲撃を受け、多数の死傷者を出した歴史があります。現在のゲリラ戦こそ、後方部隊の防護や装備の充実が重要ではないでしょうか。


アーマリング&コーチビルダー
アーマリングやコーチビルダーという仕事は、日本では余りなじみが無いですが、本場のアメリカではさまざまな分野で活躍しています。 一例として、過日イラクに展開する米軍に装甲ハマーの配備が完了したという報道がありました。 このアーマードハンビーは、本家アメリカのアーマリング&コーチビルダーが製造したもので、カテゴリー1(米国内で製造した完全な装甲車)、カテゴリー2(米国内およびその他の工場でアーマリングキットを後付した装甲車)、カテゴリー3(イラク等の現地でありあわせの材料で応急加工した装甲車)があります。米国では、自動車メーカーは自動車本体や車台を大量に製造するのが本来の仕事で、バントラック、ダンプ、タンクローリー等を架装するのは、トラック系二次架装業者、現金輸送車、ストレッチリムジンおよび防弾・装甲車(主に市販車ベースの改造)はコーチビルダーが担当しております。私どもセキュリコは、日本初のアーマリング&コーチビルダー(防弾架装と特殊車体製造・改造)を目指して、日々技術開発に努めております。


少子化の時代
弊社は、「危険な任務につく若者の身体、生命の安全を守るための製品を提供する」という使命感を持っております。 昔は、軍隊(自衛隊)や海上保安庁、警察官、消防士等の危険を伴う仕事は、次男や三男が多い職種といわれておりましたが、現在は少子化のため、危険な仕事を長男・長女が引き受ける時代になりました。 このような時代に、家の跡継ぎである長男長女をいかに守るか、絶対に死なせたり傷を負わせないようにするにはどうしたらよいのか弊社は考え続けています。