HEAT防護システム「CERAMAT-EX」のRPG-7ロケット弾実射試験

     


2007年9月 (株)セキュリコは、東南アジア某国の陸軍演習場をチャーターして、「CERAMAT-EX」HEAT(対戦車成形炸薬弾)防護システム 等への“RPG-7ロケット弾の実射による破壊試験を行い、「CERAMAT-EX」の防護性能を実証した。


RPG-7

全長:950mm
口径:40mm
重量:7kg(光学照準器付き)
装弾数:1発
有効射程:80m~300m  最大射程900m程度
使用弾薬:成形炸薬弾 / 多目的対戦車榴弾 / 榴弾 / 焼夷弾 / 焼夷榴弾

対戦車成形炸薬弾 High Explosive Anti Tank (HEAT:ヒート)、戦車を破壊するために設計された弾頭の一種。
(原理)
成形炸薬弾は、円柱状の炸薬(現在RDXHMX系が主流)の前方側を漏斗状にへこませ、そこに同様な形状に金属板(ライナー)を装着した形状をしている。

着弾して弾頭の圧電信管が、炸薬の後部に点火すると成型された炸薬は、爆発エネルギーを前方一方向に集中させる作用と、同時に金属板の円錐(ライナー)が、爆発の衝撃波(爆轟)圧力で、液体金属の超高速噴流(メタルジェット)を起こす。 モンロー/ノイマン効果。

戦車の鋼鉄製装甲板は、モンロー/ノイマン効果により液状化(ユニゴオ弾性限界)を引き起こし貫通孔が開く。 そこから高温・高圧の爆発ガスが侵入し、車内にいる乗員を殺傷、機器や弾薬等に引火して装甲車両を破壊するメカニズムとなっている。

実射試験の余談

1.写真でもわかるとおり、地面から架台へ斜めに3~4本の丸太で、つっかい棒が付けてあります。これは爆発の衝撃で架台が後ろに倒れないよう後から作ったものです。
私たちは、「CERAMAT-EX」 HEAT(対戦車成形炸薬弾)防護システム はそれなりの重量があるで、架台の転倒防止等の必要性は全く考えていなかった。  
しかし、兵士たちはRPG-7ロケット弾の爆発エネルギーを熟知しており、架台がひっくり返ることを防ぐため、事前に丸太をたくさん用意していた。これが無かったら架台は、間違いなく後方へ吹っ飛んでいたはずです。

2.ベテランの兵士が、80mの距離から撃った、RPG-7最初の一発は、辛うじて枠の部分に当たりましたが試験としては失敗しました。 2発目も真ん中に当てる自信が無いということで、簡易な木製バイポッドを作り、砲身を固定して撃ったところ真ん中に命中しました。固定標的に80mの近距離でこのような状態なので命中精度は相当低い代物であることも実証されました。

3.RPG-7は3回火を噴くと兵士たちは語っていました。実射ビデオを注意深く見ると、その言葉の意味が良く分かります。 
1)無反動砲として後方に発射ガスを噴き出して発射  
2)50mくらいの距離でロケットブースターに点火  
3)そのあとすぐに着弾・爆発。 確かに3回火を噴きます。



















セキュリコ トップページ