2002年3月22日、ネバタ州にあるFront Sight Firearms Traning Institute(フロントサイト射撃訓練研究所)にて、初級護身用ハンドガンコースのトレーニングを受けてきました。
訓練は大変実戦的なプログラムで、2日間にわたり実技と学科(主に刑法)を学び、多くの知識と技能を習得することができました。特に射撃方法についてはまさに目からウロコのショック状態で、いかに自分の知識や技能がお粗末だったか思い知らされました。以下、同スクールでの体験を報告します。

Front Sight Firearms Traning Institute(FSFTI)の紹介
「FSFTI」は全米一の規模と超高度なトレーニングを行う質・規模共にアメリカで一番と言われている射撃スクールです。一般人の他に多くの現役警察官(射撃教官を含む)もトレーニングを受けに来るそうだ。時々軍の特殊部隊が臨時にレンジを借りに来たり、ハリウッドスターが射撃を楽しむために、お忍びでヘリコプターでやって来ることもあるとのこと。

1996年に現オーナーのDr. Ignatias Piazza氏がカリフォルニア州のベーカーフィールドで創業した。その後、カリフォルニア州では銃規制が強化され始めた為、もっと規制が緩いネバダ州の現地に1999年移転してきたとのこと。場所は、かの有名な砂漠の楽園ラスベガスから北西へ約70km、レンタカーで1時間程の距離。最も近いパールンプの町から約20km、国道からも10km以上離れており、鉄砲から飛び出した弾丸の行方を気にすることもない、まさしく砂漠のど真中にある。規模について、正確な面積を聞き忘れたが、25~400ヤードレンジが10面、他にも1,000ヤードレンジ、ヘリポート、ラペリング訓練塔、マンホール・下水道・地下訓練施設、インドア訓練(人質)施設、ホール・売店がある。現在、1,500mの小型機用滑走路が工事中で、更に350棟の分譲用ビラも建設予定ということで、いかに大きなスケールか理解していただけただろうか。

オーナーのドクター イグナシアス ピアッザ氏に「何故この事業を始められたのか」と質問したところ、「アメリカでは、一般市民が自由に銃を持ち、自分や自分の家族を守るためにこれを撃つ権利を有している。しかし、銃が沢山出回っているにもかかわらず、その正しい取扱い方を習得している人は極めて少なく、多くは見よう見まね又は誤った知識を身に付けており、ほとんどが一度も正しい訓練を受けたことがないのが現実である。そこで、銃や武器に対する正しい知識と安全に確実に使いこなす技能を身につける為の訓練施設の必要性を痛感し、創業した」とのこと。また射撃はスポーツとして楽しむ要素も多いので、広くて安全な施設を作りお客様に存分に射撃を楽しんでもらいたいとも付け加えた。


▲星条旗がはためくスクール「フロントサイト射撃訓練研究所」のスクール

スクール入校
本来3日かけて訓練していた初級護身用ハンドガンコースのプログラムを、生徒の集まりの都合で2日に短縮しているとのことで、早朝7:00集合となっている。サービスのコーヒーやフルーツ、パンなどを喰べながら、「全ての責任は自分自身にあり、他人を撃っても自分が撃たれても自分の責任において解決する」「スクールは一切の責任を負わない」云々の文章にサインする。アメリカでの射撃施設で必ず最初に行われるペーパーセレモニーからスタート。

いきなりですが300発
サインが終わると、売店に行きガンやマガジン・ホルスターのレンタルと、弾丸の購入。なんといきなり50発×6箱 300発の9パラを買わされる。(1箱10ドル50セント)ついでにクイックローダーも購入。弾丸300発とクイックローダー、ガン(グロック17)及びホルスター予備マガジン3本の2日分レンタル料、合計125ドル。
売店の出口には武器係りが居り各自の銃をチェックしてくれる。40人のクラスのうちレンタルは8人程度で他は、My Gunを持参していた。主にCOLT45、Beretta、Glockが多くリボルバーは2名のみだった。また半数位の人が銃の所持許可を持っていた。従って残りの半数弱の人は所持許可なしでMy Gunを持っている訳だ。この後クラス分け、白色のガムテープにマジックで名前を記入し胸と背中に貼って教室へ。


「FSFTI」の訓練コース・メニュー

■ハンドガン
1.初級 護身用コース(今回受講)
2.中級 技能向上コース
3.上級 戦術応用コース
4.コンバットマスターコース
5.ハンドガン インストラクターコース

■ショットガン
1.初級コース
2.戦術応用コース

■サブマシンガン・コース

■M-16アサルトライフル・コース

■遠距離精密ライフル射撃(狙撃)コース

■シミュニション・コース(防護服・ヘルメットを着用して、実際にセラミック弾を撃ちあう銃撃戦訓練)

■サファリ・ハンティング・コース

■刃物訓練コース

■ラペリング(ロープ降下)訓練コース

■護衛運転コース

■ガンスミス(銃の修理技術者)コース

以上のように、初級入門コースから、警察官、特殊部隊用までテンコ盛りの特別プログラムが用意されている。



▲屋外レンジ


▲ハンドガン・コース


▲サブマシンガン・コース
(写真はUZY)


▲ライフル・コース


全米の平均的警官の射撃技能より上になれる

各レンジマスターの紹介、安全確保に関する注意事項等の説明の後にオーナーのドクター イグナシアス ピアッザ氏より「本コースの目標は2日間で、全米の平均的警察官の射撃技能の水準を上回るレベルの技能を習得することである。また必ず習得できることを実証してきた」と心強いお話を承る。正直なところ威勢の良い大ホラ話としか思えない。


常時、装填銃
注意事項として、初日のわずかな時間だけは銃を空にするが、以後はロード(装てん)状態でホルスターに入れて携帯するのが、当スクールの基本である。従って全ての銃はいつでも弾丸が飛び出るという前提で緊張感を忘れずに行動するようにとのこと。
正直不安になってきた。どっかのシロートに撃たれるんじゃないか、田舎の病院で日本語は通じないだろうなとか、旅行者保険は保証してくれるのか。裁判になったら日本へ帰れないかなetc…。自己責任は不安と同居する。
この時教室の生徒を数えたところ約230人位であった。本日は、サブマシンガンコースに約50人程の生徒が入ってきたので、特に多いとのこと。ライフル・ショットガンコースに約40人位とのことなのでハンドガンコースは初級中級で約140人位。1クラス40人弱程度なので本日は4クラスだ。

 

  


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